土木防水では、床板など躯体内部への水の侵入防止そのものも重要な目的となります。例えば、本体がコンクリートや鋼材で造られている橋梁は、その上に舗装が施されています。
しかし、舗装から染み込んだ水が内部のコンクリートの鉄筋や、鋼製の床版を腐食劣化させたりします。そこで、床版と舗装の間に防水層を施工し水の侵入を防ぎ、橋を錆から守り、長い間安心して橋を通ることができるようにします。
このように土木防水は、社会的な資産の耐用年数を長くすることで「サステナブル社会」実現を図ります。
橋梁の床版は、亀裂の発生や雨水の浸透により劣化が進行し、橋梁そのものの安全性に大きく関わる部位です。従って床版部における防水施工とその性能は、橋梁の維持に欠かせないポイントとなります。
都市機能における地下の存在は、地下鉄、共同溝、地下街、地下道などに見受けられるように、その重要度はますます高くなっています。地下防水は地下という特性上容易に改修することができないため、高い信頼性が求められます。